STORY 01 10Gに届くまで

未来のワクワクを
今、創りだす
プロジェクト

画像
画像
画像

01

なぜ、10Gが必要なのか?

人と人がコミュニケーションをとり、現代の社会生活を円滑にするために、なくてはならないネットワーク環境。映画やドラマを好きなときに楽しんだり、AIやIoTによって日常生活をより豊かで快適なものにしたり、VRやeスポーツの普及が仕事や遊びをもっとエキサイティングにするだろう。現代はそうしたコンテンツの多様化やICTの発展にともなって、より高速で大容量なインターネットサービスが必要とされる時代だ。中部地域において、通信インフラの整備を担うctcとしては、常に先を見据えた事業計画を進める必要がある。2017年、ctcが最大10Gbpsの超高速インターネット「コミュファ10Gサービス」に着手しはじめたことは、至極当然の流れだった。

02

スタート前の念入りな状況調査

開発担当者は、翌年の2018年3月に関東で10Gサービスが開始され、中部地域での提供開始も近いとの情報を得ていた。通信業界というのは変化が早い分、先の予測をするのが非常に困難な業界だ。中部地域で本当に10Gの需要があるのか?他社の動向はどうか?サービスを開始するのはいつがいいのか?プロジェクトは開発担当者が営業部門と共同で、事業性を十分に検討するところからスタートした。その後、経営トップ陣の承認を得て、プロジェクト体制が整う。こうしてスタートした「10Gプロジェクト」には、開発と営業部隊のほかに、工事、保守、システム開発などさまざまな部門からメンバーが集められた。

03

「想定外」を防ぐために

本プロジェクトは、機器の情報収集と検証にとてつもない労力がかかることが特徴の一つ。10Gプロジェクトも、機器メーカーをはじめ各方面のヒアリングには長い時間をかけた。サービスの提供にあたっては、お客さま宅内に設置するネットワーク機器ONU(Optical Network Unit)やホームゲートウェイの開発も同時に進めることが必要。10Gサービスに適応する装置を世界中から探し出して取り寄せ、動作検証に明け暮れる日々が続いた。機器の開発でいちばん苦労するのは、実際にお客さまがご利用いただいた際に不具合や不安定な状態が発生しないよう、入念に検証する作業だ。

04

地道な努力が突破口を開く

安定したサービスを提供するために、メンバーたちは住戸が集まる街の様相を呈した模擬地域をいくつも作り、実際に機器をつなげて多彩な環境でのテストを繰り返した。想定する最大模擬地域を作るのには、多くの宅内設置機器を接続しテストをしたという。さらに、ctc側に設置されるネットワーク機器OLT(Optical Line Terminal)のバージョンアップに伴うトラブルも多発した。メーカーの開発部隊と緊密に連携して原因究明・対策を行い、なんとか不具合が解消できたのは、サービスのリリース直前だった。並行して、営業部隊を中心にサービス約款の作成。工法は工事部門が担当し、保守・教育は保守部門で検討、情報システム部はシステム改修を行う等、さまざまな準備を同時進行で進めていた。お客さまが「超高速」を実感できるよう、速度測定システムの10G対応化も進められた。

05

技術は夢を叶えるためにある

2018年12月、2019年4月と段階を踏んで、名古屋市及び静岡市、その周辺地域で10Gサービスが開始された。今後はサービスエリアの順次拡大に従って、さらなるコストダウンにも挑戦したいところだ。メンバーそれぞれが個のチカラを発揮することで、多種多様な業務が並行していくプロジェクトでは、フェーズごとに課題も変わる。大切なのは、「何かおもしろいことができないかな?」という攻めの発想。自分たちが提供するサービスの先に、ワクワクするような夢を描くことだ。何を選択していくべきなのか、この技術を使うとどんないいことがあるのか。夢さえ描ければ、実現するまでの手法はctcでいくらでも見つかる。そのことを、どうか覚えておいてほしい。

STORY02

働き方を改革する
セキュアID

画像