STORY 02 働き方を改革する セキュアID

新たな
ビジネスシーンの
幕開けを告げる
プロジェクト

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複雑な認証を一元化

勤怠管理や会議スケジュール、福利厚生制度を利用するための申請など、企業ではさまざまなシステムやクラウドサービスが導入されている。法人のお客さまに向けた新サービス「ctcセキュアID」は、社内システムやクラウドサービスを利用する際のIDやパスワードを、ひとまとめに管理するIDaaS(IDentity as a Service)サービスだ。それぞれのアクセスに必要な複数のIDやパスワードを一つにまとめて管理することで、ログインの操作性を向上することができ、さらに情報漏えいリスクを軽減させることもできる。社内システムやクラウドサービスの利用者である社員とシステム管理者、両方の手間を省いて業務効率化の推進につながるサービスだ。

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はじまりは「I want to do」

中部地域では初となるこの認証機構の導入は、一人の技術者がスタートさせた。後にプロジェクトを率いるリーダーとなった彼は、そもそも自分がテレワークによる柔軟な働き方をしたいと考えていた。外出先や自宅で、時間や空間を有効に使いながら働くイメージを抱いたとき、ネックとなるのは社内システムへのアクセス制限や情報漏えいのリスク。それをICTで解決し、新たなサービスを創れないだろうか?折しも世の中は「働き方改革」が急激に進んでいる。この法人向けの新しいサービスが、社会の構造改革への足がかりとなるはずだ、そう考えて企画を進めた。

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理想に向かって一歩ずつ

ctcには、企業としての使命や市場の動向が先導する形で企画が進んだ10Gサービスのようなプロジェクトもあれば、自分の夢や想いを投影した青写真を一つひとつ実現していくプロジェクトもある。セキュアIDは後者であり、一人の技術者が描いた理想形の「最初の一歩」にあたるサービスだ。働き方改革といえばワークスタイルの多様性が焦点になりがちだが、生産性の向上も重要な要素。ムダを省き、サクサクと仕事が進めば、おのずと生産性が上がってくる。リーダーは働き方を改革するという大きな理想に向かって、自分が思い描いたサービスを実現できる製品の選定をはじめた。4カ月ほどかけて、コストや機能性をじっくりと検討したという。

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ctc仕様にカスタマイズ

社内承認を経て、技術を担当するリーダーのもとに営業や商品企画、運用部門などからメンバーが集まり、「セキュアIDプロジェクト」が正式に発足した。リーダーは操作感や画面の見やすさなど、このサービスが提供する価値=業務効率化につながる点にはとことんこだわった。通信業界におけるサービスの新開発は、0からモノを開発するメーカーの製品開発とは違う側面がある。幾多の技術や製品を上手にカスタマイズしてサービスを開発するには、取り扱う技術および製品について精通していなければならない。このプロジェクトで最も苦労したのはまさにその部分、アプリケーション毎に異なる認証の仕組みを連係するコア技術を理解することだった。なんと日本語に翻訳された文献が少なく、参考になるのは英語で書かれた国際標準化団体の技術書だった。リーダーはメーカーのロシア人技術者に教わりながら技術書を読み、実際に手を動かしながら理解を進めていった。

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先見の明をもって届ける

技術面での裏付け検証のほか、サービスを提供するために必要となる運用・保守フローの作成など、運用準備も完了。企画がスタートしてから8カ月後、ctcセキュアIDはリリースされた。社内の第一人者として、今までにない新サービスの開発に取り組むことは、大きなやりがいがあるとリーダーはいう。今後は自社クラウドサービスとの連携など、順次サービスを拡大していく予定だ。ctcには、若手のうちから活躍するチャンスがある。先見の明をもって情報収集に努めれば、道は開けていくものだ。だから、もっと情報のアンテナを張り巡らせて、世界中の動向に注目してほしい。自分で考えること、発信すること、カタチにしていくことの楽しさを味わえるのが、仕事の醍醐味なのだから。

STORY01

10Gに届くまで

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